トリカゴ


海外転出届け


長期の海外旅行を計画している場合は海外転出届けを検討しましょう。1年以上日本を離れる場合は特に。日本に居ない間は日本の行政サービスに対して料金を払う必要はありません。これを提出することによって住民税年金健康保健を払う必要がなくなります。(支払えなくなるものも。)また、海外転出届けを出すと在外選挙投票をすることも出来ます。自由に旅行をしているとその土地が気に入って、そこで働きながら住み着いたりすることがあるかもしれません。ある程度長い期間旅行をするならば転出届けを出しておきましょう。はんこを持って市役所に行くだけで手続きできます。

公共料金を支払って国外に出ることはもちろん、税金などもキッチリ払って出発しましょう。特に税金はヤバイ。税金の利子はサラ金並みです。

住民税

住民税とは、その地域一帯に住んでいる人びとが支払わなければならない税金です。日本に住んでいない人に住民税を支払う義務は当然ありません。住民税を止めるだけで月数万円の出費を抑えることが出来ます。海外転出届けを出す場合、同時に手続きをして支払いを止めましょう。

我々は通常、前年分の住民税を支払っています。社会人になった1年目は住民税がかからなかったのを覚えていますか?2001年に払っていた住民税は、2000年の所得から算出されています。ですから、海外転出届けを出した時点で住民税の支払いが止まるわけではありません。届出を出した翌年から住民税の支払いが止まります。届出を出した年の12月分までは支払わなければなりません。

この住民税のシステムというものがお役所仕事丸出しのシステムでなかなか面白い。1月1日の時点で住民票が登録されているかどうか?で1年間の住民税(町県民税)支払い義務が生じます。そして例外なくこれが適用されます。極端な例をあげると、1月2日以降に人が死亡した場合、住民税(町県民税)が課税され、その納税義務は相続人に継承されます。相続人が1年分納税しなければなりません。それに対して、1月1日に死んだ場合、その年の住民税はかかりません。というより死んでいるので未来永劫かかりません。

これを悪用すると住民税を払わなくても・・・。例えば、12月末に住民票を抜いて海外に出て、翌年1月2日以降に帰国し住民票を入れ直す。「海外赴任が決まり役所手続きをして出国。仕事の都合が変わり急遽帰国。」というケースは実際起こり得ます。このケースだと帰国後 1年間は住民税の支払い義務が発生しません。もっと突き詰めると住民税を払いたくても払えなくなるのでは?しかし、こんなことを確信犯的に(有意的に)やると何らかのペナルティが発生するかもしれません。オススメしません。試したい方は自己責任で。

年金

年金というものは国民全てが加入する制度で、法律によって加入と保険料の支払いが義務付けられている制度。個人個人の考え方があり、今では「年金払う派」と「年金払わない派」が論争を繰り返しています。払うべきかどうかというような個人のスタイルや倫理的ことは置いといて、制度的に我々はどうしなければいけないのか?

住民票が日本にある場合、年金加入は国民の義務です。ところが住民票を抜いた場合は年金加入は義務でなくなります。支払い続ける必要は必ずしもありません。

現在の年金制度というのも凄く不思議なシステムだと思います。転出届けを出せば、年金の支払い義務はなくなりますが、将来もらえる額が減額されます。年金をずーっと払い続けている人よりも少なくなります。となると届出を出すのと、出さないのでは何が違うのか?「年金未払いの通知が送られてくるか、こないか。」というだけの違いだけではありません。これもまたややこしい話。年金を収める期間は20歳から60歳までの40年間です。(年金の受け取りは65歳から)そして、最低25年間加入していないと(支払いをしていない)と年金を受け取ることが出来ません。これを受給資格期間といいますが、「届けを出して海外に住所を移していた期間」というのは受給資格期間として適用されます。それだけの小さな違い。

住民票を抜いても、年金を支払い続けたい人は手続きをすることで支払続けることも可能です。

健康保険

日本に住民票がある場合、健康保険を払い続ける義務があります。しかし、海外転出届を出した場合、健康保険に加入する事ができなくなります。加入ができなくなる。ここが年金とは大きく違う点です。

海外転出届けを出さずに、渡航中も健康保険に加入した場合のメリットとは治療費の補償です。国外の滞在が 1年以内の状態で、海外で医療機関に治療費を支払い、帰国後自分で手続きした場合、日本での治療費に換算した7割が補償されます。気をつけておいて欲しいのが「日本での治療費に換算した7割」というところ。「支払った治療費の7割」ではありません。日本は医療費が特別安い国。北米やヨーロッパなど医療費が高い地域などでは何の足しにもならないくらいの少額です。例えば、盲腸の手術を行った場合の治療費は、日本では30万円から40万円で、アメリカでは350万円から400万円と言われています。何かあった場合の為に旅行保険は必要だと私は思います。

海外転出届けを出すかどうかを考える上で、健康保険というのも大きなポイントになります。自分の旅行の日程や渡航先情報などを考慮したうえで海外転出届けを出すのかどうか決めてください。

スポンサー