4 英語の勉強・留学 - フィリピン

トリカゴ


フィリピン - 英語の勉強・留学


英語が喋れるフィリピン人

フィリピン共和国は 7,000以上もの島から成り立っており、地方言語は 80種類以上にもなると言われています。たとえば、フィリピンの首都マニラで使われている言葉はタガログ語。ダイビングなどで有名なセブで使われている言葉はセブアノ語。これら 80種類にもなる地方言語はまったく違う言語ですので、意思の疎通は図れません。異なる地方のフィリピン人同士がどうやってコミュニケーションをとって来たか?それは英語です。フィリピンではアメリカの植民地であったこともあり英語がかなり普及しています。近年、国民のナショナリズムの高まりを受け、フィリピン政府は「将来的にはフィリピン語だけを唯一の公用語とする。」と宣言しましたが、現行の憲法では「フィリピンの公用語はフィリピン語と英語である。」と規定しています。

ペディキャブ
 ペディキャブの兄ちゃん

私の実感においても大抵のフィリピン人は英語を喋ることができると感じました。私はマニラに住んでいたことがありますが、そのときに使っていたクリーニング店のねーちゃんは計算が非常に苦手でした。100-75のような引き算に計算機を使っているのはまだわかるんですが、彼女は、驚くべきことに、100+20にも計算機を使っていました。「ワンハンドレッド プラス トゥエンティ イコール(計算機で計算中)ワンハンドレッド トゥエンティ!」…このねーちゃんも英語はベラベラでした。

このように高い水準の教育をガッチリ受けてきた人のみが英語を喋れるというわけではなく、マニラではほとんどの人が英語を喋ることが出来ます。私はマニラにしかいませんでしたが、英語を喋ることができない、英語が理解できないというフィリピン人には数えるぐらいしか会いませんでした。大学の授業も英語。ちょっとしたイベントの開会式も英語。売ってる本もほとんど英語。映画も字幕なし。フィリピンでは英語が生活の中で日常的に使われています。

しかし、クリーニング屋のねーちゃん、バーのねーちゃん、タクシーのオッサンなど大抵のフィリピン人は変な英語を喋ります。Tagalogと Englishが混ざった言葉 Tagalishというフィリピン英語です。イギリス英語でも、アメリカ英語でもありません。発音が独特で、語尾が少し変わったりします。例を挙げると"Thank you."は "Thank you po."また、"You told me, right?"は "You told me, diva?"前者はタガログ語では語尾にポをつけると丁寧な言葉になるためで、後者は、付加疑問詞の rightをタガログ語では divaというためです。これに対し現役の大学生や、仕事で英語を使っている人たちにはアメリカ英語を喋る人たちがいます。特にコールセンターで働いている人はもれなく、バリバリのアメリカ英語を喋ります。

バナナキュー
 バナナキュー売りの兄ちゃん

最近、米国では経費削減の為、コールセンター事業をフィリピンにアウトソーシングするケースがとても増えてきました。自社製品についての問い合わせや、クレーム処理をIP電話を使って、フィリピンのコールセンター事業部に繋ぎ、英語が喋れるフィリピン人が対応する。フィリピン人の平均月収は日本円で 20,000円ぐらいですから、米国企業にとってはかなりのコストダウンになります。

こういうコールセンターは、雇用側のアメリカ人がオペレーターとして働いているフィリピン人に対して定期的に面接を行います。そしてその面接で喋れないと判断された場合は、即刻クビになってしまうというとても厳しい体制をとっていますが、コールセンターで働くフィリピン人は日常的にアメリカ人と話しているため、自然とアメリカ英語が身につくようです。

フィリピンで英語を勉強するメリット

安い住宅街
 安い住宅街

英語を勉強するのに外国に行く必要はありません。最近よく思います。教材買ってきて家でガリガリやって、本読みまくって、映画観まくってりゃ英語力は確実に上がります。自分でモチベーションをコントロールできるような強い鋼のような意思を持っている人ならばこういうことが可能でしょうが、どうですか皆さん?実際はヤル気出ないですよね?家でやってるだけじゃヤル気続かないですよね?

はじめはヤル気があってもガンガン下がっていく。だから勉強が続かない。だから英語力伸びない。海外旅行から帰ってきたばかりのときは「よし英語を勉強しよう!」とヤル気マンマンになっていても1週間経つとヤル気はゼロ。まったくなし。テレビ観ながらミカン食ってますから。ガキの使いサイコーとか言ってますから。

私を含めて、私の周りの人間はみんなこんな感じです。海外旅行に行ったことのある方、こんな経験ないですか?

しかし、海外にいればモチベーションは維持できます。喋れなければ、それじゃがんばろう!という気になります。でもこれは別にフィリピンに限ったことではありません。アメリカ行ってもイギリス行ってもそれは一緒。これはフィリピンで英語を勉強するメリットじゃなくて、海外で英語を勉強するメリットです。

フィリピンで英語を勉強するメリットは、安いこと。これです。これ。お金がかなりある裕福な人は英語を勉強するためにフィリピンに来るメリットはないと思います。お金に限りがあるが、英語を勉強してみたいという方や、本格的な留学に行く前に、少し英語を勉強したいという方にはピッタリ。フィリピンだと物価が安いため生活費の方ももかなり安くあがります。

家庭教師

マニラの教会
 マニラの教会

フィリピンで英語を勉強する場合、家庭教師を雇うことを勧めます。フィリピンでは上記の米国コールセンターに勤めている人や、アメリカ英語を喋る大学生を、時給 200円くらいで雇えます。よく喋る家庭教師を一日 5、6時間雇ってひたすら話をするだけで良いと思います。文法の勉強は本があれば一人で出来ますから。English Grammar in Useなどの英語で書かれた英文法の教材を家庭教師とやるのもいいかもしれませんが、それよりも英語で話をしましょう。日本人は文法はある程度できますが、喋れない、聞き取れない。せっかく海外に行くのですから、日本では機会が少ない英会話をやりましょう。

英語の勉強というと「机の前に座って、ノートにガリガリ書いていく」といった受験勉強な様なことを想像するかもしれません。そんなことは日本でもできますし、第一、楽しくない。部屋で勉強するのもいいですが、外に出ましょう。家庭教師と 2人で映画を観にいくのも良し。(映画 1本 150円です。)観光名所を回るのも良し。動物園に行ったり、博物館行ったり、カジノに行ったり、ゴルフに行ったり、何でもいいんです。なんでも安いんですから。家庭教師も喜ぶし。こればかりだと勉強した気がしないという人は、部屋で勉強するのと外で遊ぶのを半々ぐらいでやればいいと思います。気が合う合わないがあると思うので、家庭教師を何人か雇って、遊びに行って楽しい人は外用、まじめな人は内用とかね。外用には良く喋る家庭教師を雇いましょう。

ではどうやって家庭教師を探すのか?それは張り紙です。フィリピンの公立大学や、私立大学には必ず掲示板(notice boards)があります。ここに家庭教師募集の張り紙を張るだけ。マニラでは大学掲示板の情報はたいへん重宝されていて、掲示板を見るためにわざわざ来る部外者のフィリピン人もいる程。すぐに沢山の連絡があります。募集の張り紙は楽器屋にペタペタ貼っている「バンドメンバー募集」みたいなのを真似すれば大丈夫。Private Tutors Wanted みたいなタイトルで「当方日本人男、25歳、時給200円で女子の家庭教師を探しています。英語は赤ちゃんレベル。連絡されたし。」みたいな事を英語で書いて e-mailアドレスや、携帯電話番号も書いておく。暖簾みたいに切り目をいれて、連絡先をちぎって持っていけるようにしておきましょう。こうすると食いつきが違います。張り紙は手書きでも良し。パソコンで作ってプリントアウトしても良し。掲示板は食堂の近くにあったり、売店の近くにあったり様々です。まずは学生に聞きましょう。もしどうしても見つからなければ人の目に付くところに張っておけばよいです。一つの大学に貼るだけではなくいくつも回りましょうね。

フィリピンには学生証を提示しないと入れない一般人立ち入り禁止の大学があります。そういう大学の入り口で警備員に「お前はここの学生か?」と聞かれることがあるかもしれません。そういうときには「これからこの大学に入るつもりだから教務課に行きたい。」みたいなことを警備員に言えば無問題です。もっと簡単に "I will enroll in this university."とか言や入れてくれます。

男は女子大には入れません。これはどうしようもない。女子大の入り口でそこの学生に声をかけ掲示板に貼ってくれと頼みましょう。女子の家庭教師を一人雇っている場合は、その先生に貼ってきてもらうこともできます。強行突破は止めておきましょう。警備員は銃を持っています。

携帯番号を書くことは、実は、非常に重要な事です。ほとんどのフィリピン人はパソコンを持っていないので、連絡先が e-mailだけだと返事が返ってくるのに時間がかかります。携帯電話はプリペイド式が身分証明書要らずで何処でも買えます。シネマスクエアに行けば 1,000ペソ(約 2,000円)ぐらいで中古の携帯電話を買うこともできます。さらには、日本で使っている海外対応ケータイをフィリピンのプリペイド携帯として使えるようにセキュリティーロックを外してもらうことも出来ます。(※詳しくはGSM携帯電話を参照ください。)

フィリピンは SMSテキスト(Short Message Service:携帯のメールみたいなもの)の使用量が世界一。携帯番号を書いておくと、その日の内にテキストメッセージが入ってくると思います。マクドナルドやスターバックスとかで待ち合わせし、直接会って家庭教師として雇うかどうかを決めましょう。リスニングが苦手で相手が何を言っているのかわからなければ、紙に書いてもらいましょう。

ちなみに、この方法で学生向けのボーディングハウスや、ホームステイ先を探すことも出来ます。フィリピンに到着したらゲストハウスやバッパーに泊まって、ケータイ購入後、大学を回りましょう。大学の場所とか行き方はゲストハウスの人に聞けば教えてくれます。

語学学校について

私はフィリピンに限らず語学学校というものには少し否定的です。実際、英語圏、非英語圏どちらにおいても語学学校に通った人で「自分が満足できるレベル」まで英語が上達した人というのは非常に少ないのではないでしょうか。オーストラリアにて、語学留学に来ている人、ワーキングホリデーで語学学校に通った人にたくさん会いましたが、みんな「自分が納得いくレベルまで語学が上達しなかった。」と言っていました。しかも、オーストラリアの語学学校は日本人 50%、韓国人 40%、中国人 5%、その他 5%といった感じ。日本人ばっかりっていうか、アジア人しかいません。カナダも同じような感じだそうです。白人社会でアジア人が固まっているような感じで、なんか寂しい。

フィリピンにも私立、公立たくさん語学学校がありますが、私はあまりお勧めしません。学校へ行くと生徒は韓国人ばかり。韓国人率 8割で(その他は日本人と中国人)教室内外で韓国語が飛び交います。ワシャどこの国におるんや?とか思ってしまいます。フィリピン人英語教師が授業で説明するときに出す「例え」も韓国のことばかり。知らんがな。休み時間に、韓国人の日本に対する歴史認識とか激しくぶつけてくる奴もいたりして、正直しんどい。また、フィリピン語学学校の先生には、フィリピン英語発音の先生がたまにいます。流石に、上記の文末がフィリピン流の英語を喋る先生はいないですが。文法などについては詳しいのにフィリピン発音。 「チェンジお願いします。」って言いたくなります。

料金は学校が負けています。フィリピンで語学学校に通った場合の費用は、家庭教師と比べてかなり割高。マニラの語学学校の 1時間あたりの平均金額は、10人ほどのグループレッスンで約 400ペソ(約 800円)。学校の場合、授業料をはじめに一括で払わなければなりませんし、その上、入学金や学生ビザ取得費用なども必要になります。

もし、フィリピンの語学学校に通う場合も、家庭教師を雇いましょう。気に入った学校の先生に家庭教師のオファーをかけるというのも結構有効で、韓国人が良くやっています。語学学校の先生に、学校抜きで個人的に授業をしてもらった場合、1時間 150ペソから 200ペソ(およそ 300円から 400円)が相場のようです。

旅行者にとっては語学学校の方が条件的に不利ですが、英語のグループレッスン(日本の学校の授業みたいなレッスン)を受けたい方にはフィリピンの語学学校はお勧めです。フィリピンの語学学校は、韓国人の英語留学先として長年多くの留学生を受け入れてきました。そのため外国人が英語学習するためのカリキュラムがしっかりしています。他の東南アジアの国に行くよりは絶対フィリピンが良い。

その他のアジアの国での英語留学についても書いておきます。シンガポールでの英語留学は、フィリピンと比べて大幅に高くなりますが、価値の在るものとなるでしょう。しかし、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシアなど、英語を日常的に使わない国への英語留学は止めましょう。理由は 2つ。日常で英語を使うことが出来ないという点と、学校の先生や授業の質が違うという点。

フィリピン大学では、英語の博士号を持っている教授(博士)が外国人初心者向け英語のクラスを受け持っていました。フィリピンでは他の英語学校においても、英語を専門に学習してきた人が先生になっています。一方、タイやベトナム等で英語の先生をしているのは西洋人の旅行者です。英語教師のアルバイトをやったことのある西洋人に沢山会いましたが、「カリキュラム等はほとんどない。ただ自由に喋っているだけ。」と口を揃えて言っていました。しっかりやっている英語学校もあるとは思いますが、それを見つけるのは相当難しいと思います。

野村氏の場合

Red Crabの蟹
 これで 550ペソ(約 1,100円)

「トリカゴ放送第002回 フィリピン1 フィリピン基本情報」で喋りましたが、野村氏は英語を勉強するために会社を辞め渡比しました。彼がフィリピンに滞在したのは 6ヶ月。使ったお金は、航空券の料金やパスポート申請料金など全て入れて 50万円だったそうです。彼の 1ヶ月の予算は以下の通りです。

食費
P70 × 3回 × 30日= P6,300
雑費
P100 × 30日=P3,000
家庭教師代
P70 × 6時間 × 25日= P10,500
家賃
P4,000
娯楽費
P5,000

合計 28,800ペソ=約 57,600円

食事は全て外食。洗濯物は全てクリーニング屋(1kg 25ペソ(50円))。家庭教師は月曜から土曜まで 1日 6時間、週6回みっちり。

日本から持ってきた参考書は Duo 3.0DUO 3.0 CD復習用TOEIC TEST文法完全攻略 の本 2冊とCD 1枚のみでした。

当然のことながら、野村氏は英語使ってコミュニケーションが取れるようになりましたよ。

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