バリ島テロ犯行計画報告書と、さよならタクシン

フォーサイト2006年11月号に面白い記事がありました。

いま明かされるバリ島テロ「犯行計画書」の全容
 読売新聞記者 黒瀬 悦成さん
です。

この記事ではインドネシア治安当局が手に入れた
東南アジア、イスラム系テロ組織ジェマア・イスラミア(以下 JI)の
極秘文書「プロジェクト・バリ
について詳しく書かれています。

プロジェクト・バリとは
2005年にバリで起こった自爆テロの
詳細な実行計画および結果報告書です。
作成者はこのテロの首謀者アズハリ・ビン・フシン。
隠れ家にいたところを警官隊に射殺され、
その際に押収されたパソコンの中から見つかったそうです。

バリでは 2002年、2003年、2005年と JIによる
大規模な自爆テロが起こりました。
2002年、2005年のテロでは、日本人も犠牲になっています。
テロはわれわれ旅行者にとって非常に鬱陶しい問題。

このドキュメントには

犯行動機や標的の選定方法
現場の下見方法
爆弾の製造方法
秒刻みで組み立てられた攻撃計画
実際の戦果報告
などがインドネシア語で計6章、30ページに渡り
詳述されています。
外部に読ませることを意識して書かれているので、
テロ資金提供者への報告書っぽいと
当局は考えているそうです。

詳しい内容を知りたい方は、
雑誌をどっかで買って、元記事を読んでください。
ここでは私が興味がある 3点を抜粋しました。

なぜバリなのか?
世界的に有名なバリを攻撃すれば国際的に報道され、
我々が米国とその同盟国と戦っているというメッセージを
全世界に届けることが出来るから。

ということは、しばらくテロは続きそうですね。

犯行対象場所
このドキュメントには
「犯行場所選定には自爆犯が自ら現場の下見を行うこと。」
と記述されています。
その下見対象は

マクドナルド、ピザハットなどの米国系飲食店、
外国人が集まるレストラン、
バリ舞踊の劇場、
ゴルフ場、
ディスコ、
動物園、
タトゥーパーラー(入れ墨彫り屋)、
美術館、
みやげ物や、
バス停、
空港など。

ファーストフードもやばいとなると
行くとこないですね。

爆弾の構造と起爆方法
この情報は図入りで詳細に書かれています。
爆発のトリガーには 2つの起爆装置を併用していて、
一つ目はスイッチを押した瞬間に爆弾が爆発する「即時発火装置」
二つ目はスイッチを押した 30秒後に爆発する「遅延発火装置」。
仮に自爆犯が警備員に取り押さえられても、確実に爆発できるように
自爆犯は、標的の店に入る前に遅延装置を起動させるそうです。

ボンバーマンが入店 30秒後に自爆。
仮にキートンさんがその場にいても止められない。
防ぎようがない。

バリで、今までテロが起こったのは8月から10月までの間とのこと。
この時期に旅行する方は十分気をつけて下さい。

2006年11月号は、他にも
「タイの経営者」タクシンが国を追われた顛末
 ジャーナリスト 岡本 登さん
という記事があり
今年 9月19日にタイで起こったクーデターについて書かれています。
これも面白い。

記事によると、現在の暫定政権の主要任務には
「憲法改正」と、
「タクシン政権当事に進められた各種政府プロジェクトの見直し」
があるそうです。

タクシンがこのまま政権を握っていると、
タイはシンガポールのような規制、規則ガチガチの国になると
思っていた私はこのクーデターには大賛成。
旅行者がなんでも出来て、とっても楽しい国に戻ってくれることを願います。

タクシンの政策によって
GOGOバーの営業時間が午前 2時までになりました。
とりあえず、それを元に戻してくれ。

Category: 雑談
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5 Responses
  1. 米地質調査所によると、インドネシア・ジャワ島南方のインド洋で17日午後3時19分(日本時間同5時19分)、マグニチュード(M)7.7の地震があり津波が発生…

  2. 午後7時。30分ほど前に僕らが席に着いた時はまばらだった観客が、いつのまにか会場を埋め尽くすように集まっていました。先ずは、総勢30名を超えようかと思われ…

  3. リッツ より:

    トラックバック有難うございます。
    実は、テロの現場の特定が曖昧で、ジンバランカフェの現場も、ある情報では地域の中央辺りとなっていますが、他の写真では、地域の最東南部辺りとしか考えられず、その場所ですと、私がほんの25日前ほどに食事したテーブルから50mと離れて居ないことになります。
    いずれにしろ、背景等の詳細な情報有難うございます。

  4. テロ より:

    テロが起きたなテロにしろその他の犯罪にしろ、いろいろ事情はある多少は加害者に同情できるものもあれば馬鹿馬鹿しいものまでいろいろ長崎市長の殺害の件で、加藤紘…

  5. インドネシアについての情報は初めてです。 ジュンさんとお送りします。 ジュンさんは海外の性風俗事情にとてもお詳しい方。 引き出しも多いし、話も面白い。 ポ…

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